天井狙いの期待値とは
「期待値がプラス」とはどういう意味か、天井狙いではなぜ数字が出せるのかを、式を使わずに説明します。
期待値とは
期待値は、同じ条件で何度も繰り返したときの平均の損益です。「+1,000円」なら、同じ状況を何百回も繰り返せば、1回あたり平均で1,000円ぶん増える、という意味です。1回ごとの結果は、これより大きく増えることも、減ることもあります。
天井があると、なぜ期待値が出せるのか
通常のスロットは、ゲーム数が進んでも当たりやすさが変わらないので、「どこから打っても平均は同じ」になります。ところが天井がある機種は、一定のゲーム数に達すると、ほぼ確実にATへ入ります。つまり、すでに回されたゲーム数のぶんだけ、天井までの距離が縮まっていることになります。
この「縮んだぶん」を、残りのゲーム数に換算し、そこで使うお金の平均と、ATで得られる枚数の平均を比べます。出玉が上回れば期待値はプラスです。
期待値を決める3つの要素
- 天井までの残りゲーム数:深く打たれた台ほど、残りが少なくなります。
- 1ゲームあたりの消費:コイン持ちが悪いほど、1ゲームで減るお金が増えます。
- ATで得られる枚数と、その換金額:交換率で変わります(交換率の違い)。
具体例で順番に見る
戦国乙女5の据え置きの台に、550Gで着席して打つ場合(46枚等価)を、順番に追います。
- 天井までの残り:天井は999Gなので、あと449Gです。
- ATまでの平均ゲーム数:449Gまるごと回すとは限りません。途中で当たることが多いので、平均すると約267Gです。
- 1ゲームあたりのお金:この機種は50枚で約31ゲーム回せるので、1ゲームで約1.61枚を使います。46枚等価では1枚が約21.74円なので、1ゲームあたり約35円です。
- 減るお金の平均:約267G × 約35円 = 約9,300円です。
- ATで得るお金:ATの獲得枚数の想定は約503枚で、換金すると約10,900円です。
- 期待値:10,900円 − 9,300円 = +1,600円です。
期待値と1回の結果は、別のもの
上の例を、コンピュータで20万回くり返して、1回ごとの損益を集計しました。ATの獲得枚数は平均で固定した簡単なシミュレーションです。実際はATの出玉もブレるので、現実のブレは、この表より大きくなります。
| 平均(期待値) | +1,600円 |
|---|---|
| 中央値(ちょうど真ん中の結果) | +1,500円 |
| 運が悪い方の10%の境目 | −4,800円 |
| 運が良い方の10%の境目 | +9,500円 |
| 1回の結果がプラスになる確率 | 約55.1% |
期待値が+1,600円あっても、1回の結果がプラスになるのは、約55.1%です。約45%は、マイナスで終わります。これが「期待値がプラスでも負ける」ということです。
期待値がマイナスの台を打つと
同じ台を、AT後の0Gから打ち始めると、期待値は−1,700円です。天井までの距離が遠く、ほとんどの場合、天井の前に当たりが来るため、ATの獲得枚数ぶんでは、使うお金を取り返せない計算になります。期待値がマイナスの台を打ち続けると、回数を重ねるほど、マイナスに近づきます。
期待値が出ても気をつけること
- 表の数字は設定1前提です。設定が高い台では結果が変わります。
- 期待値は平均なので、1回の結果が大きくマイナスになることは普通にあります(予算の考え方)。
- 他の人がすでに回している台は、ゲーム数が見えても内部の状態は見えません。
この電卓の数字は、判断の材料のひとつです。実際に打つかどうかは、自分の予算と余裕で決めてください。