実例ノート①:同じ戦国乙女5の600Gを、2つのホールで読む
電卓の画面に出た数字を、どう読んで、何を先に決めるかを、1つの架空の場面で順に追います。登場する人もホールも、説明のための作り話で、実際の記録ではありません。
最終更新:2026年10月18日/数字は設定1を前提にした目安です。計算の根拠は戦国乙女5のページにあります。
場面:データカウンターは、どちらのホールでも600G
ある打ち手が、戦国乙女5の台を見つけます。前回のAT後からのゲーム数は600Gです。ホールは2つあり、1つは46枚等価、もう1つは5.6枚交換とします。台の状態(据え置きか、リセット後か)は、見た目では分からないので、据え置きとして電卓に入れます。
手順1:電卓の結果は、ホールで割れる
| ホール | 期待値(目安) | 電卓の判定 |
|---|---|---|
| 46枚等価のホール | +2,200円 | 狙える |
| 5.6枚交換のホール | +900円 | ギリギリ |
同じ600Gでも、換金のレートが違うだけで、判定が「狙える」と「ギリギリ」に分かれます。判定の線は、期待値が1,000円以上で「狙える」、0円以上で「ギリギリ」、それ未満で「見送り」です。5.6枚のほうは、プラスでも、数字は小さめです。
手順2:数字の裏にある、使うお金の幅を見る
期待値は平均です。600Gから天井までは約399Gで、天井まで当たらなかった場合の投資は、約14,000円です(46枚等価)。天井まで届く確率は約35.8%、届かずATに入る場合の平均は、約250Gです。
この打ち手は、「約14,000円を出しても構わないか」を、座る前に決めます。出せないなら、電卓の判定が「狙える」でも、見送るのが筋です。期待値が大きいことは、使ってよい金額が大きいことを意味しません。
手順3:46枚等価のホールで打った場合の、結果の幅
600Gから打つ流れを、乱数で200,000回くり返すと、次のようになりました。ATの獲得枚数は平均で固定した簡易版なので、実際のブレはこれより大きくなります。
| 下位10%の境目 | −3,100円 |
|---|---|
| 中央値 | +1,400円 |
| 上位10%の境目 | +9,500円 |
| 1回でプラスになる確率 | 約54.9% |
期待値は+2,200円でも、1回だけなら、プラスで終わるのは約54.9%で、残りは負けます。5回続けて合計がプラスになる割合は約82.8%、10回で約91.7%、30回で約99.3%です。回数を重ねると、プラスで終わる割合は上がりますが、そのぶん使うお金の合計も増えます。回数を増やすことを勧める数字ではありません。結果を見て、数字が正しいかどうかを判断することは、1回では、できません。
手順4:状態の読み違いが、いちばん大きな誤差になる
仮に、この台がリセット後の状態だったとすると、600Gの期待値は+8,000円になります(天井が650Gと浅いため)。ただし、リセット後かどうかは、打つ前には確かめられません。この数字は、座る理由にはなりません。結果が見込みより良い側にずれる、というだけの話です。
反対に、リセット後と思い込んで入れた数字が、実は据え置きの台だったなら、見込みを高く見積もることになります。そのため、見分けがつかないときは、据え置きとして入れます。戦国乙女5のページにも、同じ理由で、この順が書かれています。
もし同じ台が、400Gや500Gだったら
| 着席 | 期待値(46枚等価) | 期待値(5.6枚) | 天井までの最大投資 | 天井まで届く確率 |
|---|---|---|---|---|
| 400G | +200円 | −900円 | 約21,000円 | 約21.4% |
| 500G | +1,100円 | −100円 | 約17,500円 | 約27.7% |
| 600G | +2,200円 | +900円 | 約14,000円 | 約35.8% |
100G浅くなるごとに、期待値は小さくなり、最大投資は約3,500円ずつ大きくなります。400Gでは、46枚等価でも+200円と薄く、5.6枚なら−900円で、期待値が負になります。同じ機種でも、何Gから座るかで、数字の意味が変わります。
この場面から持ち帰る、読み方の流れ
- 状態を決める(迷ったら、据え置き・通常として入れる)。
- ホールの交換率を選び、期待値と判定を見る。
- 天井までの最大投資を見て、出せる金額かを決める。
- 結果は、1回ごとに大きく上下する前提で、予算の上限を守る。
予算の考え方は天井狙いと予算の考え方に、電卓の読み方の基本はホールでの台の確認と電卓の使い方にあります。